【新唐人2017年2月4日】
中国政府にとって軍事戦略的意味合いを含むラサ・シガツェ鉄道が開通して2年が過ぎましたが、手抜き工事の問題が最近発覚しました。何人もの工事関係者が問題を関係部署に訴えていたのにも拘らず、放置されていました。
蘭州鉄道監督管理局は2016年2月19日にラサ・シガツェ鉄道の安全性に深刻な問題があると認めました。当時建設工事に従事した作業員らからも手抜き工事だとの指摘があったにも拘らず、同鉄道は2014年8月16日に運行を開始しました。
ラサ・シガツェ鉄道の手抜き工事を指摘した王さん:「鉄筋が20%減らされた上に橋脚の長さも2メートル短い。セメントの厚さは本来80メートルあるべきなのに、30~40メートルしか厚みがない。とにかくひどい手抜き工事だ。蘭州監督管理局も状況を把握しているにも拘らず、問題を放置してきた。私は2013年からこの問題を指摘してきたけれど誰も対応しようとしない。」
王さんによると、同鉄道のTJ6区間は国有企業から民間企業が下請けし工事を行ったもので、下請けからさらに孫請けされ、国有企業へのマージンは15%にも達しており、巨額の利益が裏にあるため、政府に手抜き工事を指摘しても動こうとしないということです。
王さん:「表向きは葛洲ダムが入札したことになっているが、実態は民間の楊平和と趙続強が下請けしている。10数億人民元もの国家資産が個人の懐に入っていることになり、最低でも数億元単位で汚職されている。汚職に関わっているのは100人以上に上るだろう。」
記者は問題を摘発した複数の人に電話取材を申し込みましたが、圧力を受けているため多くを語ろうとはしません。
ラサ・シガツェ鉄道は起点のラサ駅から終点のチベット自治区第二の都市シガツェまで全長253キロで結び、海抜3600~4000メートルの区間を走行します。区間中96個の橋と29カ所のトンネルを通過し、区間中に占める橋とトンネルの割合は45.8%に達します。将来はさらに延伸し、ネパールやインドの鉄道と連結する計画です。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2017/01/25/a1308618.html (中国語)
(翻訳/白白 映像編集/李)